施設里帰り

【概要】自分が育った施設に帰り、施設の入所中の後輩のこども達や施設職員とコミニケーションを機会を作ります。これは次のような目的のために行います。

 

  1. 施設のこどもが18歳以降の見えない未来の話を旧知の身近な者が話す
  2. 関係構築の中で良いロールモデルになれる
  3. 施設のこどもにとって耳が痛い話も旧知の関係性と立場や同じ視点でお話ができる
  4. イベントを通じ自分が育った施設に行く大義名分と自分の施設に帰って来てもいい認識
  5. 施設業務である退所者支援で、卒園者自ら帰ってくるマンパワー解消仕組み構築
  6. 退所後に自分たちと同じ立場の仲間の存在と場の存在の認識
  7. 施設のこどもや退所者に当事者だからこそできる事が有るとい考え方と行動の実践

2014年8月19日

 

 8月19日に神奈川県の児童養護施設に施設里帰りに行ってまいりました。下記はAくんの感想です。

 

Aくん感想

今日は施設で同級生に会って世間は狭いなと思いました。その同級生は実習生として施設に来ていたので退所者である僕としてはなんだか不思議な思いでした。児童たちは相変わらず元気で、一緒に遊んでいるときは僕も児童だと思ってしまうくらい変わっていませんでした。だからこそ、ちょっとした成長を感じると少し寂しい気がしてしまいます。



2014年6月29日

 

 6月29日に神奈川県の児童養護施設に施設里帰りに行ってまいりました。下記はAくんと白ひげの感想です。

 


 

Aくん感想

今日は自分がお世話になった施設に行ってきました。妹とは一か月ぶりに会って、一緒に遊びました。妹が一か月前にあった時と比べて走ったり、しゃべれるようになっていたのを見て、妹の成長とともに時間の流れのはやさを感じました。他の施設の子供たちはいつもと変わらず元気そうでした。施設の子たちとの会話の話題が過去の施設でのことばかりで、自分が退所者であるということを感じました。

 

白ひげ感想
外で幼児さんと私が講義・授業で使うクッシュボールと腕時計で 遊びました。 クッシュボールは単純にキャッチボールや独特の感触を楽しんでいました。 腕時計は小さな腕に大きな時計を付けて施設の職員さんに「見て、見て」とPRをしたり、 ストップウォッチの針が動いたり止まったりするのを楽しんでいました。 私はAくんの姿と妹さんの姿をみて昔の気持ちを思い出しました。それは会いに来てくれる肉親がいないこどもの気持ちです。 私は中学で入所しましたのでこの事に割りきれていましが、 両親が迎えに来て帰れるこどもを当時はうらやましく思っていました。 中学生で羨ましいなら、 幼児さんの心はどうなんだろうと遊ぶこどもを観ては考えさせられました。小さい頃は特に愛情が必要だと思います。そして、一生懸命に働く施設職員さんの仕事を観ては親の重要性を更に考えさせられました。また一つの困ったが見つかりました。 でも、困ったは良かったに変えられると思います。 そのために知行同一しないと。一歩前へ。

 


2014年5月11日

 5月11日に神奈川県の児童養護施設に施設里帰りに行ってまいりました。施設のお庭に一輪車にのった小学生が3人ほど一輪車に乗って遊んでいました。こどもっぽく普通に声をかけて一輪車の話をして、20年ぶりに一輪車に挑戦しました。


 大人が一生懸命に一輪車に乗る姿は面白かったのか、いっぱい話しかけられました。お陰で今でも一輪車に乗れることが証明出来ました。下記はそんな中での会話です。

 白ひげ「今、一番欲しい物って何?」
小学生「iPhone」
白ひげ「なんで、iPhoneなの?」
小学生「ゲームやツイッターがしたいから」
なるほど、小学生らしい回答です。

 最近、気になったことがありました。今年の3月に施設を退所した男の子が満足にインターネットでメールを使いこなせていたかったのです。子供に携帯を持たせることは賛否両論があります。私もどちらがいいのか分かりません。上記を通じて思ったのは施設のこどもは高校卒業の18歳で社会に出されます。社会に出て自分で生活費を稼ぐ必要があることから考えると、ビジネスメールを書いたりインターネットで検索が出来るぐらいのITスキルを持っていて欲しいです。もしかしたら、施設のこどもにはある意味早い段階で、IT機器と教育が必要なのかもしれません。これはバイクですが赤いシャツが似合うお爺ちゃんが「高校生から教育の名の下にバイクを取り上げるのではなく、バイクに乗る際のルールや危険性を十分に教えていくのが学校教育ではないのか」と言っています。


 これに加えてどの本かは忘れましが、「バイクに触れて知ることができるから、動く仕組みや原理がわかる。取りあげることはこども達から学ぶ機会を奪っているのではないか?」という問いかけもあった気がします。マンパワーが充分でないと思われる(個人的見解)児童養護で上記を行うにはどうしたらいいのか。困った・・・困ったは良かったにできると私は思います。
 

 この後に小学生とオセロをしました。勝負はこどもでも真剣にする。大人げないかもしれませんが、手は抜きませんでした。終わって負けた子供から笑顔で「またきてね!」と言われたのは嬉しかったです。大人との勝負時間がきっと楽しかったのだと思います。



 大学生の男の子が育った神奈川県内の児童養護施設に施設里帰りしてまいりました。施設の指導員職の職員さんお時間を頂き、今回の経緯とアバウトですが理念とビジョンをお話させて頂きました。この話を受けて職員さんからいろいろと学ばさせて頂きました。個人的な意見等も含めて、この様な職員さんが増えていったら嬉しいなと思いました。その後、施設のこども達と遊ばせて頂き、食事までご馳走になりました。自分が育った施設と違いますが、施設で食べる食事という意味で感慨深いものがありました。大学生の男の子は久々の施設のこどもとの遊びで、楽しそうに見えました。施設のこども達や職員さん、ありがとうございました。まずは小さいことから始めて施設のこどもと施設の職員さんに喜ばれる活動になっていければなと思います。